「整体やマッサージに行くと楽になる。でも、1週間もするとまた戻る」「受け身で施術を受けるより、自分の体は自分で整えたい」——そう感じている方が増えています。Studio NEXTE(長野市三輪)の体験でも、きっかけとして最も多い声のひとつです。
結論からお伝えすると、施術と運動は競合ではなく、役割が違います。施術は「今ある痛み・こりをやわらげる」のが得意で、運動は「戻りにくい体をつくる」のが得意です。この記事では、なぜ施術の効果が戻りやすいのか、運動は何が違うのか、どう組み合わせればよいかを、整形外科専門医の監修で解説します。
この記事の要点
- マッサージは腰痛の短期的な痛みと機能の改善に役立つ可能性があるが、長期の効果を示す質の高い研究は乏しい※1
- 運動は慢性腰痛の痛みと機能を改善する。研究をまとめた解析では、治療なしと比べて痛みが100点満点で約15点、機能が約7点よくなった※2
- 英国NICEの腰痛ガイドラインは、運動プログラムを第一に勧め、マッサージなどの徒手療法は「運動とセットでなら考慮」という位置づけ※3
- ピラティスは慢性腰痛で、最小限の介入と比べて痛み・機能の改善が示されている。ただし他の運動より優れるという根拠はない※4。続けられる運動を選べばよい
- 強い痛み・しびれ・夜間痛があるときは、施術も運動も先に受診。NEXTEは1階が整形外科なので、その線引きをその場で相談できる
施術で楽になるのに、なぜ戻るのですか?
整体やマッサージは、筋肉の緊張をゆるめ、関節の動きを一時的に広げ、血流を増やします。その場で軽くなるのは本当です。
ただし、こりや痛みをつくっている「使い方」や「筋力」はそのままです。デスクワークの姿勢、片側だけ使う癖、体幹の弱さ——施術のあと同じ生活に戻れば、同じ場所に同じ負担がかかります。戻るのは施術が悪いのではなく、原因が「体の状態」より「体の使い方」にあるからです。
腰痛に対するマッサージの研究を集めたCochraneレビューでも、短期の改善はみられる一方、長期の効果を支える質の高い根拠は見つかっていません※1。
運動は「受ける」施術と何が違いますか?
運動は、負担のかかりにくい動き方と、それを支える筋力を体に覚えさせます。効果が出るまでに時間はかかりますが、戻りにくいのが特徴です。
慢性腰痛に対する運動療法を249の研究からまとめた解析では、治療をしない場合と比べて痛みが約15点(100点満点)、機能の制限が約7点改善しました※2。数字としては大きくありませんが、薬や施術にはない「続けるほど積み上がる」性質があります。
もうひとつの違いは、「自分で何とかできる」という感覚です。受け身の施術は「誰かにやってもらう」必要がありますが、運動は家でも続けられます。この感覚が、痛みとの付き合い方を変えることが知られています。
整体やマッサージは、意味がないのですか?
いいえ。役割が違うだけです。英国NICEの腰痛ガイドラインは、運動プログラムを第一に勧めたうえで、マッサージなどの徒手療法は「運動を含む治療パッケージの一部としてなら考慮する」としています※3。つまり「施術だけ」を続けるのではなく、「運動を軸に、施術を補助に」という順番です。
疲れがたまった週に施術で一度リセットし、翌週から運動を続ける——このような使い方は理にかなっています。
マシンピラティスが「自分で動きたい人」に向く理由
- バネが動きを助ける。リフォーマーのバネは、弱い筋肉を補助しながら正しい軌道に導きます。運動が久しぶりの方、体が硬い方でも、今の範囲で動き始められます
- 「どこを使っているか」が分かる。講師とマンツーマンの30分で、体の状態を聞いてから内容を組み立てます。受け身ではなく、自分の体の使い方を学ぶ時間です
- 慢性腰痛での研究がある。ピラティスは最小限の介入と比べて、痛みと機能の改善が示されています※4。他の運動より優れるという根拠はないので、「続けられるかどうか」で選んで構いません
- 1階が整形外科。Studio NEXTEは上野医院(整形外科・美容外科)の医師が監修しています。「この痛みは動いていいのか」の線引きを、同じ建物で相談できます
どう組み合わせればいいですか?
| 今の状態 | 先にすること | そのあと |
|---|---|---|
| 急に強く痛い、しびれる、夜も痛む | 整形外科を受診 | 医師の判断で運動へ |
| 慢性的なこり・だるさ。検査で異常はない | 運動を軸に始める(週1〜2回) | 疲れた週は施術で補助 |
| 施術で楽になるが毎回戻る | 運動に切り替える | 施術は「たまに」に |
| 運動したいが何をしていいか分からない | マンツーマンで動き方を学ぶ | 家でできる種目を増やす |
先に受診してほしいサイン
次のときは、施術や運動より先に整形外科で確認してください。
- 脚や腕のしびれ、力の入りにくさがある
- 安静にしていても、夜も痛む
- 発熱や、理由のない体重減少を伴う
- 転倒・事故のあとから痛い
- 急に関節が動かしにくくなった(五十肩などの可能性)
Studio NEXTEは整形外科・美容外科 上野医院の医師が監修するスタジオです。1階の整形外科(上野医院・整形外科のご案内)で診てから、2階で動く順番がとれます。
Studio NEXTEでの始め方
初回体験は30分 2,200円(税込)。入会金・月額はなく、その場で入会を決める必要はありません。体験では、今の体の状態と「施術で戻ってしまう場所」を聞いてから、マシンで動いてみます。
LINEで「体験希望」とお送りください。料金・講師・アクセスはこちら。
よくある質問
整体に通いながらピラティスをしてもいいですか?
構いません。ガイドラインでも、徒手療法は運動と組み合わせる形が勧められています。施術を受けた日は強い運動を避け、翌日以降にピラティスを入れると体への負担が分かれます。
どれくらいで「戻らなく」なりますか?
個人差があります。研究では8〜12週間続けた人で痛みや機能の改善がみられています。まず週1〜2回を8週間続けて、変化を確かめてください。
痛みがある日も動いていいですか?
慢性的なこり程度なら、強さを落として動く方が楽になることが多いです。急な強い痛み・しびれがある日は先に受診してください。体験時に講師へお伝えいただければ、内容を調整します。
マッサージ機や自宅のストレッチではだめですか?
悪くありません。ただ「どこを使うか」を体で覚えるには、最初に人に見てもらう方が早いです。マンツーマンで動き方を学んでから家で続ける、という順番をおすすめします。
男性や運動が苦手でも大丈夫ですか?
大丈夫です。マンツーマンの個室なので周りを気にせず始められます。マシンのバネで負荷を軽くできるので、体力に自信がなくても取り組めます。
まとめ|「受ける」から「動く」へ、順番を変えるだけ
施術は今の痛みをやわらげ、運動は戻りにくい体をつくります。どちらかを選ぶのではなく、運動を軸に、施術を補助に。その順番に変えるだけで、「また戻った」の回数は減らせます。痛みが強いときは、まず1階の整形外科へ。
この記事の監修
整形外科・美容外科 上野医院 医師 上野琢郎(日本整形外科学会認定 整形外科専門医/日本人工関節学会 認定医)。Studio NEXTEは上野医院の医師が監修するマシンピラティススタジオです。効果の感じ方には個人差があります。
参考文献
- Furlan AD, et al. Massage for low-back pain. Cochrane Database of Systematic Reviews 2015. リンク
- Hayden JA, et al. Exercise therapy for chronic low back pain. Cochrane Database of Systematic Reviews 2021. リンク
- NICE guideline NG59. Low back pain and sciatica in over 16s: assessment and management. 2016(2020改訂). リンク
- Yamato TP, et al. Pilates for low back pain. Cochrane Database of Systematic Reviews 2015. リンク
最終更新:2026年10月19日


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