整形外科医がピラティスをすすめる3つの理由|医療と運動の橋渡し【医師監修】

リフォーマーで運動する女性を見守る白衣の整形外科医とインストラクター(長野市のマシンピラティススタジオ)

「整形外科で『運動しなさい』と言われたけれど、何をどうすればいいのか分からない」——腰や膝で受診した方から、よく聞く言葉です。Studio NEXTEは、整形外科専門医が監修するマシンピラティスのスタジオです。

この記事では、なぜ整形外科医が運動、なかでもピラティスをすすめるのか、その理屈を医師の側からお話しします。読み終える頃には、「運動していいのか」「何を確かめてから始めればいいのか」がはっきりします。

目次

この記事の要点

  • 腰痛・膝の痛みの診療ガイドラインは、運動療法を「強く推奨」している※1※2※3。医師が運動をすすめるのは個人の好みではなく、標準的な治療方針
  • すすめる理由は3つ: ①手術・注射・薬では「動き方」は変えられない ②安静は答えではない ③指導つきの運動は効果が上がる
  • 正直に言うと、ピラティスが他の運動より優れているという証拠はない※8。選ぶ理由は「続けやすさ」と「体の状態に合わせやすさ」
  • 運動の前に医師が確かめるのは骨・関節・神経・持病の4つ。ここを飛ばさないのが「医師監修」の中身
  • Studio NEXTEはマンツーマン30分・初回体験0円。体の状態をうかがってからメニューを組みます

▶ 初回体験(30分・マンツーマン・0円)のご予約: 公式LINEで「体験希望」と送る/お電話 026-235-3514

整形外科医は、なぜ運動をすすめるのですか?

腰痛や膝の痛みの診療ガイドラインが、運動療法を「強く推奨」しているからです。

日本整形外科学会などがまとめた「腰痛診療ガイドライン2019」は、慢性腰痛に対する運動療法を「有用である」とし、推奨の強さを最も高い「1(強い)」としています※1。

「変形性膝関節症診療ガイドライン2023」も同じです。運動療法は「鎮痛、身体機能改善効果、日常生活機能改善効果を認め有用」とされ、推奨の強さは「1(強い)」です※2。

ガイドライン運動の位置づけ
腰痛診療ガイドライン2019(日本)※1慢性腰痛に運動療法は有用。推奨度1(強い)
変形性膝関節症診療ガイドライン2023(日本)※2運動療法は有用。推奨度1(強い)
米国リウマチ学会 変形性関節症ガイドライン2019※3運動を「強く推奨」(手・股・膝すべて)
医学誌ランセットの腰痛特集2018※4第一選択は「自己管理の教育・通常の活動への復帰・運動」

つまり「運動しましょう」は、医師の思いつきではありません。国内外の標準的な治療方針です。問題は、その先の「何を・どうやって」が診察室では伝えきれないことにあります。

整形外科医がピラティスをすすめる3つの理由

理由1: 手術・注射・薬では「動き方」は変えられない

整形外科でできることは、診断、薬や注射で痛みを抑えること、必要なら手術で構造を直すことです。どれも大切な治療です。

ただ、痛みが引いても、痛みをかばって身についた動きの癖や、落ちた筋力・可動域は自然には戻りません。ここは、本人が体を動かして学び直すしかない領域です。

249本の試験をまとめた2021年のコクラン・レビューでは、慢性腰痛への運動療法は、何もしない場合と比べて痛みが意味のある大きさで改善しました※6。薬と運動は、役割が違う「両輪」です。

理由2: 「安静」は答えではない

「痛いなら休みなさい」は、もう標準ではありません。急性腰痛では、ベッドで安静にするより活動を続けるほうが、痛みと機能の回復がわずかに良かったという研究のまとめがあります※5。

腰痛診療ガイドラインも「安静よりも活動性維持のほうが有用」としています※1。

とはいえ「痛いのに動くのは怖い」という気持ちは自然です。そこで必要なのが、どの動きなら安全かを体の状態から決めてくれる人です。監修医はスタジオのページでこう述べています。

「体の状態を無視した運動はおすすめしませんが、状態に合わせた運動は心強い味方になります。目的が美容でも、痛みでも、学びでも、そこは変わりません。」

理由3: 指導つきの運動は効果が上がる

「運動なら何でもいい」は半分正しく、半分足りません。慢性腰痛の運動療法を分析した研究では、一人ひとりに合わせて設計し、指導者がついた運動で痛みの改善が大きくなりました※6。

高齢者の筋力・バランス運動でも同じです。指導つきの群は自主トレーニングの群より、バランスと筋力の改善が大きいという解析があります※7。研究者は「週3回のうち2回は指導つきで」と提案しています。

マシンピラティスのマンツーマンレッスンは、この「個別設計+指導つき」を最初から満たす形です。

なぜ「ピラティス」なのですか?他の運動ではだめですか?

他の運動でも構いません。ピラティスが他の運動より優れているという証拠はないからです。

コクラン・レビューは、慢性腰痛へのピラティスについて「何もしない場合と比べれば改善するが、他の運動より優れているとは言えない」と結論しています※8。この点を隠して「ピラティスが一番」と言うことはしません。

それでも整形外科医がピラティスを選びやすい理由は、次の3つです。

  • 衝撃が少ない——寝た姿勢・座った姿勢で始められ、ジャンプがない。痛みのある関節に負担をかけにくい
  • バネで負荷を細かく調整できる——マシンのスプリングが体を支え、その日の状態に合わせて強さを変えられる
  • 「動き方」を学ぶ運動である——鍛えるより先に、骨盤や背骨をどう使うかを練習する。理由1で述べた「動きの学び直し」に向く

いちばん大切なのは、続けられる運動を選ぶことです。ウォーキングや水泳が続いている方は、それで十分です(マシンとマットの違いヨガとの違い)。

運動の前に、医師が確かめる4つのこと

骨・関節・神経・持病の4つです。ここを確かめてから動きを選ぶのが「医師監修」の中身です。

確かめることなぜ確かめるのか
① 骨(骨粗しょう症・骨減少症)背中を丸める動きで背骨の骨折が増えたという研究があるため。該当する方は伸展中心に組む(詳しくはこちら
② 関節(人工関節・変形・手術歴)人工関節や変形の強い関節には、避けたい角度がある。手術の時期と部位で決まる
③ 神経(しびれ・力の入りにくさ)脚のしびれや力が入らない症状は、運動より先に診断が必要な場合がある
④ 持病(心臓・糖尿病・腎臓など)厚生労働省の運動ガイドも、慢性疾患のある方は「事前に医師等の専門家に相談する」ことをすすめている※9

4つとも問題がなければ、運動を制限する理由はほとんどありません。厚生労働省のガイドも、慢性疾患があっても「身体活動を制限する状態でなければ」成人と同じ量の運動をすすめています※9。

Studio NEXTEは運動指導を行う施設で、診断や治療は行いません。①〜③で気になることがある方は、同じビル1階の上野医院をはじめ、医療機関で状態を確かめてからお越しください。

Studio NEXTEの「医師監修」は、具体的に何をしていますか?

メニューの設計方針を医師が決め、体の状態に不安がある方は医師に相談できる体制にしています。

  • 監修医: 上野琢郎(日本整形外科学会認定 整形外科専門医/日本人工関節学会 認定医)。整形外科・美容外科 上野医院の医師
  • 体験時の問診: 痛み・既往・手術歴・骨密度の検査結果をうかがい、避ける動きを先に決める
  • 医師相談: 回数券をお持ちの方は、上野医院の医師相談(月1回)をご利用いただける
  • 言わないこと: 「治る」「必ず効く」「骨が強くなる」は言わない。研究でわかっていないことは、わかっていないと伝える

研究で「わかっていること・わかっていないこと」の一覧は、ピラティスのエビデンス総整理にまとめています。

長野市で「医師監修のピラティス」を始めるなら

長野市三輪のStudio NEXTEは、整形外科専門医が監修するマシンピラティススタジオです。腰・膝・骨に不安のある方も歓迎しています。

  • マンツーマン30分・完全予約制——その日の体調に合わせて負荷を調整します
  • 初回体験レッスン(30分・マンツーマン): 0円。当日のお支払いも勧誘もありません
  • 通常はマンツーマン30分 5,500円(税込)/4回券 17,820円/8回券 31,680円(有効期限1年)。入会金・月額はありません
  • 場所は上野ビル2F(長野市三輪)。駐車場あり。1階は整形外科・美容外科 上野医院

▶ 初回体験(30分・0円)のご予約: 公式LINEで「体験希望」と送る/お電話 026-235-3514

よくある質問

Q1. 整形外科に通院中です。ピラティスをしてもいいですか?

主治医に「運動をしてよいか」を確認してからお越しください。診断名と、避けるよう言われている動きがあればお伝えください。それをもとにメニューを組みます。

Q2. ピラティスは治療の代わりになりますか?

なりません。Studio NEXTEは運動指導を行う施設で、診断や治療は行いません。治療が必要な状態は医療機関で診てもらい、運動はその両輪として行うものです。

Q3. 「医師監修」なら、医師がレッスンをするのですか?

レッスンは資格を持つインストラクターが担当します。医師はメニューの設計方針を決め、体の状態に不安がある方の相談に応じる立場です。

Q4. 痛みがあるときは休んだほうがいいですか?

強い痛み、しびれ、発熱を伴う痛みは、運動より先に受診してください。それ以外の慢性的な痛みでは、ガイドラインは安静より活動を続けることをすすめています。どの動きなら安全かは体験時に一緒に確かめます。

Q5. ピラティス以外の運動もしています。併用できますか?

できます。ウォーキングや筋トレが続いている方は、そのまま続けてください。ピラティスは「動き方を整える日」として組み合わせるのが相性のよい形です。

まとめ|運動は「医師の思いつき」ではなく、標準治療の一部

腰痛や膝の痛みのガイドラインは、運動療法を強く推奨しています。手術や薬では変えられない「動き方」を学び直すこと、安静に逃げないこと、指導つきで行うこと——整形外科医がピラティスをすすめる理由はここにあります。

ただし、ピラティスが他の運動より優れているわけではありません。大切なのは、骨・関節・神経・持病を確かめてから、続けられる運動を選ぶことです。まずは30分の体験で、ご自身の体の状態からお話しください。

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この記事の監修

整形外科・美容外科 上野医院 医師 上野琢郎(日本整形外科学会認定 整形外科専門医/日本人工関節学会 認定医)。Studio NEXTEは上野医院の医師が監修するマシンピラティススタジオです。

参考文献(URL実在確認済み)

  • ※1 日本整形外科学会・日本腰痛学会 監修. 腰痛診療ガイドライン2019(改訂第2版). 南江堂, 2019(CQ4: 慢性腰痛に対する運動療法は有用である・推奨度1/CQ1: 安静よりも活動性維持のほうが有用): https://minds.jcqhc.or.jp/common/summary/pdf/c00498.pdf
  • ※2 日本整形外科学会 監修. 変形性膝関節症診療ガイドライン2023. 南江堂, 2023(CQ2: 運動療法は有用である・推奨の強さ1): https://www.joa.or.jp/topics/2023/files/guideline.pdf
  • ※3 Kolasinski SL, et al. 2019 American College of Rheumatology/Arthritis Foundation Guideline for the Management of Osteoarthritis of the Hand, Hip, and Knee. Arthritis Rheumatol. 2020(運動を強く推奨): https://doi.org/10.1002/art.41142
  • ※4 Foster NE, et al. Prevention and treatment of low back pain: evidence, challenges, and promising directions. Lancet. 2018(第一選択は自己管理の教育・通常の活動への復帰・運動): https://doi.org/10.1016/S0140-6736(18)30489-6
  • ※5 Dahm KT, et al. Advice to rest in bed versus advice to stay active for acute low-back pain and sciatica. Cochrane Database Syst Rev. 2010(急性腰痛では活動維持の助言のほうが痛み・機能でわずかに良好): https://doi.org/10.1002/14651858.CD007612.pub2
  • ※6 Hayden JA, et al. Meta-analysis: exercise therapy for nonspecific low back pain. Ann Intern Med. 2005(個別設計・指導つきの運動で痛みの改善が大きい)/Hayden JA, et al. Exercise therapy for chronic low back pain. Cochrane Database Syst Rev. 2021(249試験。無治療と比べ痛みが意味のある大きさで改善): https://doi.org/10.7326/0003-4819-142-9-200505030-00014 / https://doi.org/10.1002/14651858.CD009790.pub2
  • ※7 Lacroix A, et al. Effects of Supervised vs. Unsupervised Training Programs on Balance and Muscle Strength in Older Adults: A Systematic Review and Meta-Analysis. Sports Med. 2017(指導つきが自主トレより優位): https://doi.org/10.1007/s40279-017-0747-6
  • ※8 Yamato TP, et al. Pilates for low back pain. Cochrane Database Syst Rev. 2015(他の運動より優れているという決定的な証拠はない): https://doi.org/10.1002/14651858.CD010265.pub2
  • ※9 厚生労働省. 健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023(慢性疾患を有する人は事前に医師等の専門家に相談/制限する状態でなければ成人と同じ量を推奨): https://www.mhlw.go.jp/content/001194020.pdf

最終更新日: 2026-09-02

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